5/20 【活動報告】海ごみゼロウィークキックオフイベントin岩手
岩手県と「海と日本プロジェクトin岩手」が共同で開催する「春の海ごみゼロウィーク キックオフイベント」が、今年は大船渡市・碁石海岸で開催されました。開会式では、岩手県沿岸振興局副局長・大船渡市長が挨拶。薄曇り隙間から青空が見え、初夏のさわやかな潮風が吹く中、市内外の老若男女約100名が参加して、大船渡市末崎町の大浜、碁石浜、えびす浜、垂水浜の4か所に分かれて清掃活動を行いました。
清掃に移る前にちょっと賢くミニワークショップー①の時間。
ここ碁石海岸は、岩手県大船渡市の末崎半島に位置しており、「名勝及び天然記念物」や国立公園に指定されています。また、三陸ジオパークにも指定されているいるんですが。。。ジオサイトって何??
ジオサイトの成り立ちや、見所、特徴、開運スポットなど三陸ジオパーク認定ガイド「千田房代」さんからお話をいただきました。
三陸ジオパーク認定ガイド「千田房代」さん
碁石のような黒い玉砂利の浜「碁石浜」、恵比寿様を祀った小さな祠がある「えびす浜」、洞穴に当たる波により雷鳴のような音を発する「雷岩」など、目でみて、耳で感じて、石を触ってみて、全身で碁石海岸を楽しんでくださいね。
実は、碁石海岸には「ハート石」が隠されています!
ハート石を見つけると開運するかも!?
Aエリア【大浜】
松林の遊歩道を徒歩で移動すること約10分。大浜には地元企業、団体、親子連れなど約50人が参加しました。入り江となっているこの場所は、波によって打ち上げられた流木・海藻などが多く目立ち、ペットボトルや海藻に紛れ込んでいる魚網、大きなブイ(発泡スチロール)など、多くのごみを回収することが出来ました。
Bエリア【碁石浜】
碁石のような石が特徴的な碁石浜は、弓なりの緩やかな海岸線が特徴でファミリー層、地元保全活動団体など約15人が参加しました。大船渡を代表する景勝地ということもあり、地元の環境保全団体が定期的に清掃活動を行っているため、比較的漂着ごみは少ないように思えたが、きれいに見える浜も、じっくり歩みるとペットボトルやビニールロープ、プラスチック容器などが落ちていることがわかりました。
Cエリア【えびす浜】
碁石浜お食事処「岬」の目の前にあるえびす浜では、地元の環境保全団体の会員、地元企業など約15人が参加。こちらは辺り一面海藻がみっしりはびこっていて景勝地碁石浜とは別世界のようです。また、入り組んだ窪地には流木や紛れた漁具の網、ブイが流れ着いており、狭い領域でしたが漂着物の留場となっていることに驚きの様子。
Dエリア【垂水浜】
大船渡市の景勝地「穴通し磯」の近くにある垂水浜はアップダウンが続く階段を下へ下へ移動します。ごみ拾いというよりかはサバイバルアドベンチャー!?震災で打ち上げられたブイを回収するため、体力・脚力・腕力が必要なため大人男性限定としたはずが。。。(頼もしい女性にも参加いただきました!)ブイの回収方法は連携プレーが大事。下ってきた階段を今度は上へ上へと運び出します。
いや~お疲れ様でした。
ごみ回収
活動終了後、各自が回収したごみを分別し「ごみ定量調査」を実施。
【回収したごみの体積/重量】
■可燃ごみ 525L/50㎏
■不燃ごみ 50L/6.1㎏
■ペットボトル 110L/3.0㎏
■ガラス・ビン 1L/0.9㎏
■金属・缶 20L/0.6㎏
■漁具(ブイ) 363L/24㎏
可燃ごみ 18袋
不燃ごみ 27袋
海ごみはどこから来るの??ミニワークショップ-②の時間。
清掃活動終了後には、環境出前授業などに取り組んでいる岩手県立大学・渋谷晃太郎名誉教授が「海洋ごみを知ろう」というミニワークショップを開催。「岩手の浜が比較的きれいなのは、岩手には大きな川があっても河口が他県という地形が関係していると考えられます。」との説明に、海から離れた内陸部の人も含め、ポイ捨てに気をつけることが海を守ることにつながるのだと、参加した人たちは改めて認識していました。
タイトル:春の海ごみゼロウィークin岩手キックオフイベント
開催日時:2023年5月20日(土)10:00~12:00
会場:大船渡市 碁石浜・えびす浜・大浜・垂水浜
参加者:約100名(スタッフ含む)
主催:岩手県
共催:大船渡市、碁石海岸集団施設地区運営協議会、(一社)海と日本プロジェクトin岩手
協力:みちのくコカ・コーラボトリング株式会社、いわて海ごみなくし隊
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